偶然知った板垣美雨さんの
書籍コーナーで見つけた本。
共働きで3人の娘達も独立した郁子・幹夫夫婦は、
定年退職を機に、
80代の幹夫の母が住む田舎へ移住することになる。
周囲からは猛反対されるが、
イングリッシュガーデンでゆったり過ごす老後も悪くない、
と移住を決意する。
しかし、
想像以上の田舎の封建性に郁子は辟易する。
郁子の、キッパリとした態度にとても好感が持てました。
封建的なオヤジ議員達を相手に、
傷付きながらも奮闘する郁子。
郁子を支える周囲の女性陣の底力にも共感します。
一度は土着の思想に染まった幹夫の、巻返しも良かったです。
元々正義感の強い郁子のような女性だけでなく、
平凡な主婦や若いママ達も、
実は世の中のおかしな点に一番気がついているのでしょう。
現実を生きているからこそ分かる問題提起を、
凛として発する女性達が、未来を開いて行くのかもしれません。