AmazonPrimeビデオで『H.U.S.H. 沈黙注意報』を観ました。
大手新聞社にインターン生として入社したイ・ジス(ユナ)は、
他の記事の切り貼りを量産するに過ぎないネット部門に配属される。
ネット部門は、
かつては正義と情熱に満ちた記者たちの抜け殻のような職場であった。
一人のインターン仲間が自殺したことから、
イ・ジスは新聞社の責任を問おうとする。
『ペンは剣よりも強し。 ご飯はペンよりも強し。』
誰もが真実を伝えることよりも、家族を養う責任を優先させる、
それは誰にも否定できないことです。
ネット部門のベテラン記者達も、
それぞれ鬱屈した思いを抱きながら必死で生きています。
ただ心の奥深くでは、消しきれない炎がくすぶっているのでした。
地位と名誉を目指して不正に目をつぶる者と、
忸怩たる思いをこらえて日々の糧に預かる者と。
韓国に限らず、今や世界中の社会が陥っている病のような気がします。
『ご飯はペンよりも強し』を、
「真実を述べて給料を貰うのが記者だ」と内心を吐露する先輩記者と共に、
『真実はご飯と同様に重要』と静かに述べ、
仲間同士で立ち上がるラストにはスカッとしました。