送油管に穴を明けて石油を盗む「盗油」という犯罪で、
最高の穿孔技術者と言われた“ピンドリ”(ソ・イングク)は、
大企業の後継者ゴヌから、
数千億ウォンの盗油計画に巻き込まれる。
1ミリ狂えば油蒸気で大火傷という状況の中、
ピンドリの感覚が冴えわたるアナログ感が好きです。
(工業高校出身のピンドリの肌感覚と言える技術は、
日本の町工場の高い技術を彷彿させます。
町工場の高い技術を日本はもっと大事にすべきでは?)
“ピンドリ”という語も、なんとなく理解できてしまうのが不思議です。
図面師やブルドーザー使いなど、
訳アリの面々とのチームワークも面白いです。
派手なアクション映画ではなく、
仲間の復讐での戦い方も結構地味でアナログ。
けれど最後はちゃんと、後継者ゴヌを騙し打つところが良いです。
“悪い奴を騙す”詐欺物は痛快です。
が、何と言ってもソ・イングクが好きなので。