悲しい夢をみました。
住んでいる家から、母とは別々に出ていく夢。
ここで別れたら二度と母とは連絡が取れなくなるので、
なんとか連絡方法を確保しなくてはと、
焦る夢でした。
二度と連絡できなくなる恐怖と孤独感が、
目覚めてからも心を締めつけるようでした。
実際には母は十年前に亡くなっていて、
家族の共通の思い出として生きていますが。
夢の中でとてつもない孤独を感じたのは、
多分この映画を観たからです。
親に捨てられた子供を養子縁組して送り出す者達の話。
その仕事をしている者達自身が、
親を知らずに大きくなったのでした。
親がいて当たり前の人生の私でしたし、
思春期には悪態もつきました。
大人になってからでも、親のマイナス面ばかりに目がいく私でした。
けれども、
親を知らない子供の根無し草のような不安感が、
夢の中で少しだけわかった気がします。