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リアル60代&70代

60才代と、新たに70才代の日々の思い。

健やかな男

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久々の読書。

篠田節子作『田舎のポルシェ』。

「田舎のポルシェ」・「ボルボ」・「ロケバスアリア」集録。
 
 
一つ目の「田舎のポルシェ」。
東京の片田舎の実家まで、米を受け取るために
友人の紹介で配送車を借りる話。
 
 
軽トラで現れた、紫のツナギに金鎖の、
見るからにヤバそうな男。
 
資料館に勤務する女主人公・翠(みどり)は、
岐阜市内から東京まで、
この男・瀬沼と軽トラで同行することになる。
 
 
道中、瀬沼の意外な面に気づきながらも、
帰路、
台風のために避難することになった山中の火葬場。
 
 
『苦労に懲りることもなければ、それを自慢することもない。
  そこから学習することもない。苦労を苦労と自覚することも  
  なく乗り越えてきてしまった。そういう人間もいる。
(中略)
 そのあきれるほどに健やかな(寝)顔を見下ろしているうちに、
 自分自身の抱いていた心配事も悲観的気分も薄れてくる。』  
                     本文より  
 

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なんだかんだでギスギスした昨今の世の中、
小難しい理屈や理想論より、
こういう「健やかな」人間に合いたいものだと痛切に感じる。
 
 
 

 

 
 
 

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