「小説の題材になるから」と、
母親の同窓会に連れられた娘から見た、
年配者の暮らしぶりを描いたドラマ。
夫と死別後あえて一人で暮す人、
離婚後店を切盛りしながら家族の世話をする人、
身勝手な夫に長年の怒りをため込んでいる人、
独身で若い芸術家を支援する人、
個性的な演技女優でも陰で苦悩する人。
夫、娘息子、病気、障害、介護、お金。
それぞれの立場を気遣いながらも
時に激しく衝突し、時に励ましあう。
幼馴じみがこんなに近くに暮すことは
鬱陶しくも心強い。
いずれ誰もが向かい合う出来事。
自分に年齢が近いこともあって、
毎回興味深く視聴した。
素晴らしい人生、とは言えないけれど、
誰もが悩みを抱えつつも
しぶとく生きている、そのこと自体が美しいのかもしれない。