韓国ドラマ『約束の地 SAVE ME 』
ダム建設のために湖底に沈む予定の村。
教授と名乗る男が表れ、
法律問題やもめ事の助けになってくれることで、
村人の心をつかんでいく。
折から村に派遣されてきた若い牧師と共に、
いずれ沈む村に教会を作る。
巧みな話術と、いくつかの「奇跡」を見せることで、
疑い深い村人達の信用を得ていく。
そんな時、
刑務所を出所して戻ってきた、青年ドンチェルは、
教授と牧師に心酔する村人を見て驚愕する。
村の厄介者ドンチェルは、
気に入らないと物は壊すし奇声を発して暴れる。
ただ、そこにはハッキリ理由がある。
忖度無用のドンチェルには、
教授一味の怪しさがハッキリ見えるのだ。
若く純粋な牧師が崩れていく様子。
オカルティックな振るまいにも、
もはや疑問も持たずのめり込む村人達。
真実が明らかになった後の、脱け殻のような村人達。
不安や恐怖は人の判断力を鈍らせる。
「奇跡を見ても信じずにいられるか」というラストのナレーションと共に、
「何を信じるか」の難しさを考えさせる、
秀逸なドラマだと思った。