映画『インフェルノ』を観たので
ダン・ブラウンの本も読んでみた。
映画よりひとひねり二ひねりある内容で、
先に映画を観たおかげで内容がよくわかった。
「映画とは真逆の結末」とのレビューがあったので、
最後まで興味津々。
ネタバレは避けたいのだけれど、
「人口抑制」は果たして善か悪か。
正直わからなくなった。
「人口爆発」が前提であり、それが本当のことなのか知らない。
本当だとしたら、
それこそが「地獄」だとする生物学者の主張は善か悪か。
「トロッコ問題」のように、
多数のための少数の犠牲は善か悪か。
「中立を保つものが一番深い地獄へと」。
ダンテの「神曲」に導かれながら「地獄の旅」は進む。
狂気の生物学者、その熱狂的支持者、
ビジネス上の支持者、
阻止するWHO (世界保健機関)。
ノンストップストーリーの結末は「真逆」というより、
物語自体がネガフィルムのように感じた。
このときに聞いた怖い話も、
1,2行だったけれど本書にも書かれていたのも怖い。