北海道・絶海の岬で消息を絶った友人・清花。
二十歳の娘を残して失踪した清花を心配する美都子。
優雅で上品な専業主婦・清花の、謎の変心。
さらに、
ノーベル賞作家の失踪にも関わっているらしい岬の謎。
特殊な自然環境のために隔離された場所の秘密。
篠田節子の小説は、
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楽園の島といわれる熱帯雨林からの脱出劇を
ずいぶん昔に読んだ時からのファン。
『インドクリスタル』では、鉱石を。
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『竜と流木』では、バイオ技術を。
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『ブラックボックス』では、ハイテク農場を。
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共通して、
人間が自然を操作したつもりになっている愚かしさを、
表しているような気がする。
「文明というのは実は容易に滅びの道に通じるものなのです。」
『失われた岬』より
“地球を守ろう”とか言うけれど、
地球に守られているのは人間のほうですよね。
大自然は、
天災などを見るにつけ、
操作するものでなく、畏れ敬うべきものだとつくづく感じる。
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